廃校利用のカフェがもうすぐ完成です。「しゃくなげファーム」
東広島市福富町のしゃくなげファームです。
2011年8月のブログ上で紹介している廃校の減築フルリノベーションプロジェクト!
工事中の状況を逐次ご紹介しようと思っていましたが、やっとUPできます。
工事前

解体中

仕上追い込み
3月末のOPENを目差して着実に進んでいます。
オーナーからの要望が「明るくてカラフルな楽しいイメージ。この学校に通ったお年寄りにも
足を地元のお年寄りも利用してもらえるような建物にしたい。」とのことで、
かなりPOPな建物になってきました。

立石建築設計では、新築だけでなく古き良き建物に新たな役割を担っていくお手伝いもします。
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◆ 立石建築設計では建物づくりに関するさまざまな御相談を随時無料でお受けしております。◆
土地探しから計画、設計、見積査定、業者選定、契約、工事監理、
各種検査、引渡しまで一貫して対応いたします。
お問合せメールは、info@tate-arc.comまで
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2011年8月のブログ上で紹介している廃校の減築フルリノベーションプロジェクト!
工事中の状況を逐次ご紹介しようと思っていましたが、やっとUPできます。
工事前



解体中



仕上追い込み
3月末のOPENを目差して着実に進んでいます。
オーナーからの要望が「明るくてカラフルな楽しいイメージ。この学校に通ったお年寄りにも
足を地元のお年寄りも利用してもらえるような建物にしたい。」とのことで、
かなりPOPな建物になってきました。



立石建築設計では、新築だけでなく古き良き建物に新たな役割を担っていくお手伝いもします。
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安佐南区八木1丁目に土地あります。「不動産パートナー「プラスル」からお知らせ」
安佐南区八木1丁目の希少土地の情報です。
土地面積は約67坪、
専任仲介は私の嫁さんがやっている不動産屋の「プラスル」です。
082-272-3714(立石)
土地区画は97㎡と124㎡。 価格はどちらも1980万円です。
綺麗な形の南向きの状態で222㎡の3960万円としても売り出し可となっています。
現地に「プラスル」ののぼりを掲げています。区画位置はお問い合わせください。
参考プランもご相談ください。狭い土地でも明るく広い住まいの提案は建築家ならではの御提案をいたします。
詳細情報はプラスルのブログ http://tateishi2010359.blog130.fc2.com/ をご覧ください。
建築条件はつけていないのですが、現地に私のチラシをおいておりますので、是非ご検討ください。

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◆ 立石建築設計では この土地の情報を ご案内いたします。◆
興味のある方は事前にお問合せください。
お問合せメールは、info@tate-arc.comまで
お電話の方は
(有)立石建築設計 082-527-2187
又は (有)プラスル 082-272-3714
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土地面積は約67坪、
専任仲介は私の嫁さんがやっている不動産屋の「プラスル」です。
082-272-3714(立石)
土地区画は97㎡と124㎡。 価格はどちらも1980万円です。
綺麗な形の南向きの状態で222㎡の3960万円としても売り出し可となっています。
現地に「プラスル」ののぼりを掲げています。区画位置はお問い合わせください。
参考プランもご相談ください。狭い土地でも明るく広い住まいの提案は建築家ならではの御提案をいたします。
詳細情報はプラスルのブログ http://tateishi2010359.blog130.fc2.com/ をご覧ください。
建築条件はつけていないのですが、現地に私のチラシをおいておりますので、是非ご検討ください。

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又は (有)プラスル 082-272-3714
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木造校舎の再利用(減築)です。
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◆ 広島の設計事務所 立石建築設計と共に造る広島の建築家住宅です
立石建築設計のホームページはこちら http://www.tate-arc.com/
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東広島市北部にある築50年くらいの平屋木造校舎(どうも保育所だったみたいです)
建具も全て木製で外壁も板張り といった昔なつかしい建物です。
この手の建物はほとんどが解体されコンクリートの建物などに生まれ変わるのですが、今回は違います。
現状の建材や建物イメージをそのまま残しながらも、減築を行ない新しく生まれ変わらせます。
その利用用途は、「障害者の方々の就労支援作業所と地域の若者を取り込んだコミュニケーションカフェ」にするのです。
本日イメージスケッチパースが完成しましたので紹介いたします。

ちょっと地味なスケッチパースになっていますが、実際はもっともっと色彩がPOPになります。
少子化で統廃合する町に若者が元気に利用できるコミュニティー施設にしていきます。
来年3月のOPENをめざして、実施設計、施工業者入札、工事監理となっていきます。
施主さんは、東広島地域の介護施設や福祉施設を手掛けておられるNPO法人の方です。
最近、こんな古い建物の再利用の設計案件がすごく増えています。
設計業務としては、とっても面倒な作業になるのですが、残していくべき古き良き建物には何故か魅力を
感じます。
立石建築設計では、新築だけでなく古き良き建物に新たな役割を担っていくお手伝いもします。
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東広島市北部にある築50年くらいの平屋木造校舎(どうも保育所だったみたいです)
建具も全て木製で外壁も板張り といった昔なつかしい建物です。



この手の建物はほとんどが解体されコンクリートの建物などに生まれ変わるのですが、今回は違います。
現状の建材や建物イメージをそのまま残しながらも、減築を行ない新しく生まれ変わらせます。
その利用用途は、「障害者の方々の就労支援作業所と地域の若者を取り込んだコミュニケーションカフェ」にするのです。
本日イメージスケッチパースが完成しましたので紹介いたします。

ちょっと地味なスケッチパースになっていますが、実際はもっともっと色彩がPOPになります。
少子化で統廃合する町に若者が元気に利用できるコミュニティー施設にしていきます。
来年3月のOPENをめざして、実施設計、施工業者入札、工事監理となっていきます。
施主さんは、東広島地域の介護施設や福祉施設を手掛けておられるNPO法人の方です。
最近、こんな古い建物の再利用の設計案件がすごく増えています。
設計業務としては、とっても面倒な作業になるのですが、残していくべき古き良き建物には何故か魅力を
感じます。
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狭小住宅をどう建てるか!
現在、設計が完了し、業者の入札前の住宅を紹介いたします。
立地は間口の狭い南側道路の細長い敷地!
しかも両側は総2階の住宅が隣接、正面道路も4mほどの狭い一方向道路です。(ひえーっ)
施主の要望は、子供たち3人の個室と主寝室、さらに親が泊まれる部屋を確保、明るく、風通しがよく、
OPENな空間。収納空間やロフトがあって、プライベートを重視したい・・・・・・もちろんデザインも・・・
と、普通狭小敷地では、困難であろう施主からの条件をなんとかクリアさせた住宅がこれから着工します。
広島に多いこの手の狭小土地パターン。提案したプランやアイデアはさすがにこのブログでは披露できませんが、
私の段階では、結構出来上がりが楽しみな空間づくりとなっています。(バスケットボールも可能です)
あとは、コストが納まるかどうかだけです。パースが完成したら載せますね!
私の設計コンセプト。
「施主の意向を可能な限りくみ取りながらも、いい意味で施主をあっと言わせる空間づくり」
そんな住まいを建てたい方を応援いたします。
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◆ 広島の設計事務所 立石建築設計と共に造る広島の建築家住宅です
立石建築設計のホームページはこちら http://www.tate-arc.com/
立石建築設計の作品集はこちら http://tateishiworks.blog27.fc2.com/
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立地は間口の狭い南側道路の細長い敷地!
しかも両側は総2階の住宅が隣接、正面道路も4mほどの狭い一方向道路です。(ひえーっ)
施主の要望は、子供たち3人の個室と主寝室、さらに親が泊まれる部屋を確保、明るく、風通しがよく、
OPENな空間。収納空間やロフトがあって、プライベートを重視したい・・・・・・もちろんデザインも・・・
と、普通狭小敷地では、困難であろう施主からの条件をなんとかクリアさせた住宅がこれから着工します。
広島に多いこの手の狭小土地パターン。提案したプランやアイデアはさすがにこのブログでは披露できませんが、
私の段階では、結構出来上がりが楽しみな空間づくりとなっています。(バスケットボールも可能です)
あとは、コストが納まるかどうかだけです。パースが完成したら載せますね!
私の設計コンセプト。
「施主の意向を可能な限りくみ取りながらも、いい意味で施主をあっと言わせる空間づくり」
そんな住まいを建てたい方を応援いたします。
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34年ぶりの再会をありがとう!
私の生まれは山口県萩市です。
萩に帰るといっても、もう今は自宅も無い。
中学時代にお世話になった校舎の解体を直前に、急きょ34年来の学年同窓会が行なわれた。
私も含めて34年間の荒波を乗り越えながらもみんな頑張って笑顔の再会ができた。
みんなありがとう。そして、これからもお互いの人生に " YELL "を・・・・
同級生のみんな、このブログ見たらメールくださいね。(http://www.tate-arc.comからアクセスできます)
萩市近郊の設計案件あれば、是非お声をかけてくださいね。 by M. SONEDA
萩に帰るといっても、もう今は自宅も無い。
中学時代にお世話になった校舎の解体を直前に、急きょ34年来の学年同窓会が行なわれた。
私も含めて34年間の荒波を乗り越えながらもみんな頑張って笑顔の再会ができた。
みんなありがとう。そして、これからもお互いの人生に " YELL "を・・・・
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戸坂山崎町 土地情報です!
広島市東区戸坂山崎町の土地情報の予告です。
土地の広さ 約38坪 平地 閑静な住宅地 いい条件ですよ!
正式にOPENする時期もそろそろなのですが、あまり誇大な広告は考えていませんので
気になる方は 事前にお問い合わせください。
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◆ 立石建築設計では この土地の情報を ご案内いたします。◆
興味のある方は事前にお問合せください。
お問合せメールは、info@tate-arc.comまで
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土地の広さ 約38坪 平地 閑静な住宅地 いい条件ですよ!
正式にOPENする時期もそろそろなのですが、あまり誇大な広告は考えていませんので
気になる方は 事前にお問い合わせください。
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お問合せメールは、info@tate-arc.comまで
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感動した言葉! (卒業式を中止した高校の校長先生から卒業生へのメッセージ)
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立石建築設計のホームページはこちら http://www.tate-arc.com/
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このたびの災害の以降、どんなブログを更新すればいいのか迷っていましたが、本日、私が感動し、涙した記事を
見つけましたので御紹介したいと思います。
若者だけでなく、欲に埋もれた社会人の心にもグサッとくるメッセージです。
私も、正直に、かつダイナミックに一歩一歩頑張って生きていこうと思います。
そして建築家として、いかなる災害に見舞われても決して壊れない
「家族のきずな」を育む住まい造りをめざしたいと思います。
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<立教新座中学・高等学校校長 渡辺憲司先生の言葉>
以下原文のままです
2011.03.17 Thursday
卒業式を中止した立教新座高校3年生諸君へ。
諸君らの研鑽の結果が、卒業の時を迎えた。その努力に、本校教職員を代表して心より祝意を述べる。
また、今日までの諸君らを支えてくれた多くの人々に、生徒諸君とともに感謝を申し上げる。
とりわけ、強く、大きく、本校の教育を支えてくれた保護者の皆さんに、祝意を申し上げるとともに、心からの御礼を申し上げたい。
未来に向かう晴れやかなこの時に、諸君に向かって小さなメッセージを残しておきたい。
このメッセージに、2週間前、「時に海を見よ」題し、配布予定の学校便りにも掲載した。その時私の脳裏に浮かんだ海は、真っ青な大海原であった。しかし、今、私の目に浮かぶのは、津波になって荒れ狂い、濁流と化し、数多の人命を奪い、憎んでも憎みきれない憎悪と嫌悪の海である。これから述べることは、あまりに甘く現実と離れた浪漫的まやかしに思えるかもしれない。私は躊躇した。しかし、私は今繰り広げられる悲惨な現実を前にして、どうしても以下のことを述べておきたいと思う。私はこのささやかなメッセージを続けることにした。
諸君らのほとんどは、大学に進学する。大学で学ぶとは、又、大学の場にあって、諸君がその時を得るということはいかなることか。大学に行くことは、他の道を行くことといかなる相違があるのか。大学での青春とは、如何なることなのか。
大学に行くことは学ぶためであるという。そうか。学ぶことは一生のことである。いかなる状況にあっても、学ぶことに終わりはない。一生涯辞書を引き続けろ。新たなる知識を常に学べ。知ることに終わりはなく、知識に不動なるものはない。
大学だけが学ぶところではない。日本では、大学進学率は極めて高い水準にあるかもしれない。しかし、地球全体の視野で考えるならば、大学に行くものはまだ少数である。大学は、学ぶために行くと広言することの背後には、学ぶことに特権意識を持つ者の驕りがあるといってもいい。
多くの友人を得るために、大学に行くと云う者がいる。そうか。友人を得るためなら、このまま社会人になることのほうが近道かもしれない。どの社会にあろうとも、よき友人はできる。大学で得る友人が、すぐれたものであるなどといった保証はどこにもない。そんな思い上がりは捨てるべきだ。
楽しむために大学に行くという者がいる。エンジョイするために大学に行くと高言する者がいる。これほど鼻持ちならない言葉もない。
ふざけるな。今この現実の前に真摯であれ。
君らを待つ大学での時間とは、いかなる時間なのか。
学ぶことでも、友人を得ることでも、楽しむためでもないとしたら、何のために大学に行くのか。
誤解を恐れずに、あえて、象徴的に云おう。
大学に行くとは、「海を見る自由」を得るためなのではないか。
言葉を変えるならば、「立ち止まる自由」を得るためではないかと思う。現実を直視する自由だと言い換えてもいい。
中学・高校時代。君らに時間を制御する自由はなかった。遅刻・欠席は学校という名の下で管理された。又、それは保護者の下で管理されていた。諸君は管理されていたのだ。
大学を出て、就職したとしても、その構図は変わりない。無断欠席など、会社で許されるはずがない。高校時代も、又会社に勤めても時間を管理するのは、自分ではなく他者なのだ。それは、家庭を持っても変わらない。愛する人を持っても、それは変わらない。愛する人は、愛している人の時間を管理する。
大学という青春の時間は、時間を自分が管理できる煌めきの時なのだ。
池袋行きの電車に乗ったとしよう。諸君の脳裏に波の音が聞こえた時、君は途中下車して海に行けるのだ。高校時代、そんなことは許されていない。働いてもそんなことは出来ない。家庭を持ってもそんなことは出来ない。
「今日ひとりで海を見てきたよ。」
そんなことを私は妻や子供の前で言えない。大学での友人ならば、黙って頷いてくれるに違いない。
悲惨な現実を前にしても云おう。波の音は、さざ波のような調べでないかもしれない。荒れ狂う鉛色の波の音かもしれない。
時に、孤独を直視せよ。海原の前に一人立て。自分の夢が何であるか。海に向かって問え。青春とは、孤独を直視することなのだ。直視の自由を得ることなのだ。大学に行くということの豊潤さを、自由の時に変えるのだ。自己が管理する時間を、ダイナミックに手中におさめよ。流れに任せて、時間の空費にうつつを抜かすな。
いかなる困難に出会おうとも、自己を直視すること以外に道はない。
いかに悲しみの涙の淵に沈もうとも、それを直視することの他に我々にすべはない。
海を見つめ。大海に出よ。嵐にたけり狂っていても海に出よ。
真っ正直に生きよ。くそまじめな男になれ。一途な男になれ。貧しさを恐れるな。男たちよ。船出の時が来たのだ。思い出に沈殿するな。未来に向かえ。別れのカウントダウンが始まった。忘れようとしても忘れえぬであろう大震災の時のこの卒業の時を忘れるな。
鎮魂の黒き喪章を胸に、今は真っ白の帆を上げる時なのだ。愛される存在から愛する存在に変われ。愛に受け身はない。
教職員一同とともに、諸君等のために真理への船出に高らかに銅鑼を鳴らそう。
「真理はあなたたちを自由にする」(Η ΑΛΗΘΕΙΑ ΕΛΕΥΘΕΡΩΣΕΙ ΥΜΑΣ ヘー アレーテイア エレウテローセイ ヒュマース)・ヨハネによる福音書8:32
一言付言する。
歴史上かってない惨状が今も日本列島の多くの地域に存在する。あまりに痛ましい状況である。祝意を避けるべきではないかという意見もあろう。だが私は、今この時だからこそ、諸君を未来に送り出したいとも思う。惨状を目の当たりにして、私は思う。自然とは何か。自然との共存とは何か。文明の進歩とは何か。原子力発電所の事故には、科学の進歩とは、何かを痛烈に思う。原子力発電所の危険が叫ばれたとき、私がいかなる行動をしたか、悔恨の思いも浮かぶ。救援隊も続々被災地に行っている。いち早く、中国・韓国の隣人がやってきた。アメリカ軍は三陸沖に空母を派遣し、ヘリポートの基地を提供し、ロシアは天然ガスの供給を提示した。窮状を抱えたニュージーランドからも支援が来た。世界の各国から多くの救援が来ている。地球人とはなにか。地球上に共に生きるということは何か。そのことを考える。
泥の海から、救い出された赤子を抱き、立ち尽くす母の姿があった。行方不明の母を呼び、泣き叫ぶ少女の姿がテレビに映る。家族のために生きようとしたと語る父の姿もテレビにあった。今この時こそ親子の絆とは何か。命とは何かを直視して問うべきなのだ。
今ここで高校を卒業できることの重みを深く共に考えよう。そして、被災地にあって、命そのものに対峙して、生きることに懸命の力を振り絞る友人たちのために、声を上げよう。共に共にいまここに私たちがいることを。
被災された多くの方々に心からの哀悼の意を表するととともに、この悲しみを胸に我々は新たなる旅立ちを誓っていきたい。
巣立ちゆく立教の若き健児よ。日本復興の先兵となれ。
本校校舎玄関前に、震災にあった人々へのための義捐金の箱を設けた。(3月31日10時からに予定されているチャペルでの卒業礼拝でも献金をお願いする)
被災者の人々への援助をお願いしたい。もとより、ささやかな一助足らんとするものであるが、悲しみを希望に変える今日という日を忘れぬためである。卒業生一同として、被災地に送らせていただきたい。
梅花春雨に涙す2011年弥生15日。
立教新座中学・高等学校
校長 渡辺憲司
http://niiza.rikkyo.ac.jp/news/2011/03/8549/
立石建築設計のホームページはこちら http://www.tate-arc.com/
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このたびの災害の以降、どんなブログを更新すればいいのか迷っていましたが、本日、私が感動し、涙した記事を
見つけましたので御紹介したいと思います。
若者だけでなく、欲に埋もれた社会人の心にもグサッとくるメッセージです。
私も、正直に、かつダイナミックに一歩一歩頑張って生きていこうと思います。
そして建築家として、いかなる災害に見舞われても決して壊れない
「家族のきずな」を育む住まい造りをめざしたいと思います。
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<立教新座中学・高等学校校長 渡辺憲司先生の言葉>
以下原文のままです
2011.03.17 Thursday
卒業式を中止した立教新座高校3年生諸君へ。
諸君らの研鑽の結果が、卒業の時を迎えた。その努力に、本校教職員を代表して心より祝意を述べる。
また、今日までの諸君らを支えてくれた多くの人々に、生徒諸君とともに感謝を申し上げる。
とりわけ、強く、大きく、本校の教育を支えてくれた保護者の皆さんに、祝意を申し上げるとともに、心からの御礼を申し上げたい。
未来に向かう晴れやかなこの時に、諸君に向かって小さなメッセージを残しておきたい。
このメッセージに、2週間前、「時に海を見よ」題し、配布予定の学校便りにも掲載した。その時私の脳裏に浮かんだ海は、真っ青な大海原であった。しかし、今、私の目に浮かぶのは、津波になって荒れ狂い、濁流と化し、数多の人命を奪い、憎んでも憎みきれない憎悪と嫌悪の海である。これから述べることは、あまりに甘く現実と離れた浪漫的まやかしに思えるかもしれない。私は躊躇した。しかし、私は今繰り広げられる悲惨な現実を前にして、どうしても以下のことを述べておきたいと思う。私はこのささやかなメッセージを続けることにした。
諸君らのほとんどは、大学に進学する。大学で学ぶとは、又、大学の場にあって、諸君がその時を得るということはいかなることか。大学に行くことは、他の道を行くことといかなる相違があるのか。大学での青春とは、如何なることなのか。
大学に行くことは学ぶためであるという。そうか。学ぶことは一生のことである。いかなる状況にあっても、学ぶことに終わりはない。一生涯辞書を引き続けろ。新たなる知識を常に学べ。知ることに終わりはなく、知識に不動なるものはない。
大学だけが学ぶところではない。日本では、大学進学率は極めて高い水準にあるかもしれない。しかし、地球全体の視野で考えるならば、大学に行くものはまだ少数である。大学は、学ぶために行くと広言することの背後には、学ぶことに特権意識を持つ者の驕りがあるといってもいい。
多くの友人を得るために、大学に行くと云う者がいる。そうか。友人を得るためなら、このまま社会人になることのほうが近道かもしれない。どの社会にあろうとも、よき友人はできる。大学で得る友人が、すぐれたものであるなどといった保証はどこにもない。そんな思い上がりは捨てるべきだ。
楽しむために大学に行くという者がいる。エンジョイするために大学に行くと高言する者がいる。これほど鼻持ちならない言葉もない。
ふざけるな。今この現実の前に真摯であれ。
君らを待つ大学での時間とは、いかなる時間なのか。
学ぶことでも、友人を得ることでも、楽しむためでもないとしたら、何のために大学に行くのか。
誤解を恐れずに、あえて、象徴的に云おう。
大学に行くとは、「海を見る自由」を得るためなのではないか。
言葉を変えるならば、「立ち止まる自由」を得るためではないかと思う。現実を直視する自由だと言い換えてもいい。
中学・高校時代。君らに時間を制御する自由はなかった。遅刻・欠席は学校という名の下で管理された。又、それは保護者の下で管理されていた。諸君は管理されていたのだ。
大学を出て、就職したとしても、その構図は変わりない。無断欠席など、会社で許されるはずがない。高校時代も、又会社に勤めても時間を管理するのは、自分ではなく他者なのだ。それは、家庭を持っても変わらない。愛する人を持っても、それは変わらない。愛する人は、愛している人の時間を管理する。
大学という青春の時間は、時間を自分が管理できる煌めきの時なのだ。
池袋行きの電車に乗ったとしよう。諸君の脳裏に波の音が聞こえた時、君は途中下車して海に行けるのだ。高校時代、そんなことは許されていない。働いてもそんなことは出来ない。家庭を持ってもそんなことは出来ない。
「今日ひとりで海を見てきたよ。」
そんなことを私は妻や子供の前で言えない。大学での友人ならば、黙って頷いてくれるに違いない。
悲惨な現実を前にしても云おう。波の音は、さざ波のような調べでないかもしれない。荒れ狂う鉛色の波の音かもしれない。
時に、孤独を直視せよ。海原の前に一人立て。自分の夢が何であるか。海に向かって問え。青春とは、孤独を直視することなのだ。直視の自由を得ることなのだ。大学に行くということの豊潤さを、自由の時に変えるのだ。自己が管理する時間を、ダイナミックに手中におさめよ。流れに任せて、時間の空費にうつつを抜かすな。
いかなる困難に出会おうとも、自己を直視すること以外に道はない。
いかに悲しみの涙の淵に沈もうとも、それを直視することの他に我々にすべはない。
海を見つめ。大海に出よ。嵐にたけり狂っていても海に出よ。
真っ正直に生きよ。くそまじめな男になれ。一途な男になれ。貧しさを恐れるな。男たちよ。船出の時が来たのだ。思い出に沈殿するな。未来に向かえ。別れのカウントダウンが始まった。忘れようとしても忘れえぬであろう大震災の時のこの卒業の時を忘れるな。
鎮魂の黒き喪章を胸に、今は真っ白の帆を上げる時なのだ。愛される存在から愛する存在に変われ。愛に受け身はない。
教職員一同とともに、諸君等のために真理への船出に高らかに銅鑼を鳴らそう。
「真理はあなたたちを自由にする」(Η ΑΛΗΘΕΙΑ ΕΛΕΥΘΕΡΩΣΕΙ ΥΜΑΣ ヘー アレーテイア エレウテローセイ ヒュマース)・ヨハネによる福音書8:32
一言付言する。
歴史上かってない惨状が今も日本列島の多くの地域に存在する。あまりに痛ましい状況である。祝意を避けるべきではないかという意見もあろう。だが私は、今この時だからこそ、諸君を未来に送り出したいとも思う。惨状を目の当たりにして、私は思う。自然とは何か。自然との共存とは何か。文明の進歩とは何か。原子力発電所の事故には、科学の進歩とは、何かを痛烈に思う。原子力発電所の危険が叫ばれたとき、私がいかなる行動をしたか、悔恨の思いも浮かぶ。救援隊も続々被災地に行っている。いち早く、中国・韓国の隣人がやってきた。アメリカ軍は三陸沖に空母を派遣し、ヘリポートの基地を提供し、ロシアは天然ガスの供給を提示した。窮状を抱えたニュージーランドからも支援が来た。世界の各国から多くの救援が来ている。地球人とはなにか。地球上に共に生きるということは何か。そのことを考える。
泥の海から、救い出された赤子を抱き、立ち尽くす母の姿があった。行方不明の母を呼び、泣き叫ぶ少女の姿がテレビに映る。家族のために生きようとしたと語る父の姿もテレビにあった。今この時こそ親子の絆とは何か。命とは何かを直視して問うべきなのだ。
今ここで高校を卒業できることの重みを深く共に考えよう。そして、被災地にあって、命そのものに対峙して、生きることに懸命の力を振り絞る友人たちのために、声を上げよう。共に共にいまここに私たちがいることを。
被災された多くの方々に心からの哀悼の意を表するととともに、この悲しみを胸に我々は新たなる旅立ちを誓っていきたい。
巣立ちゆく立教の若き健児よ。日本復興の先兵となれ。
本校校舎玄関前に、震災にあった人々へのための義捐金の箱を設けた。(3月31日10時からに予定されているチャペルでの卒業礼拝でも献金をお願いする)
被災者の人々への援助をお願いしたい。もとより、ささやかな一助足らんとするものであるが、悲しみを希望に変える今日という日を忘れぬためである。卒業生一同として、被災地に送らせていただきたい。
梅花春雨に涙す2011年弥生15日。
立教新座中学・高等学校
校長 渡辺憲司
http://niiza.rikkyo.ac.jp/news/2011/03/8549/